薬が効かないうつ病のDBS(脳深部刺激)による治療例@60ミニッツ
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■Q1. ゆううつを自分で脱したい? Yes・No
カナダのうつ病治療(脳手術)が、アメリカの「60ミニッツ」というTV番組で取り上げられました。
このサイトでも何回か書いた脳深部刺激(DBS)という手術です。
アメリカのうつ病患者のうち半数は一般的なうつ病治療が効かない。
ひどいうつ病に悩まされている患者の脳をスキャンしたところ、エリア25 と呼ばれる場所が最も活発に動いていた。この部分の活動を鎮めればうつ病が回復するのではないか、というのがメイバーグ医師の考えだ。(エリア25:脳の中心の最も深い場所にあり、睡眠・食欲・衝動などを司る部分とつながっている場所)
この方法を DBS(脳深部刺激、Deep Brain Stimulation)と呼び、実際には2つの電極をエリア25に差し込み、一定の電気信号を流す。
今まで手術を受けた15人のうち10人に良い反応があり、その多くは半年以内にうつ気分を全く感じなくなった上に副作用もなかった。
15年間うつ病で、30種類以上の治療が効かなかった49才の女性に施したところ、決して完全ではなく4回目の調整で躁転(3日眠れず)するなどの経過をたどったが、3ヶ月目のテストで症状が50%軽減しており、本人はおおむね満足した。
なお、この方法は継続して行う必要があり、今の時点では完治して機械を外せた患者はいない。
(内容を保つように編集済み)
※この番組は、日本では TBS が「 CBSドキュメント」という名前で水曜 25:55(木曜 01:55)に放送しています。どうやら上記の内容の放送はつい数日前に終わっていたようです。
管理人より:
「エリア25」というのは、ブロードマンという人の作った脳の地図の Cg25 のことですね(2つ目の図)。脳の中心よりちょっと前方(目の方)です。
で、同じ DBS を6人に施した時の記録が「うつ病ウェブワールド」に掲載されていました。
対象者は 6 人、いずれも重症者。
3〜6 ヶ月間慢性的な刺激を与えた後、17 項目ハミルトンうつ病評価尺度によって改善度を測った。開始から 2 ヶ月後、5 人の患者で反応あり (うつ病評価尺度のスコアが 50 % 以上改善)。
6 ヶ月後、4人が寛解(≒ほぼ回復)。
最終的に、全員に何らかの効果が見られた。PET(脳の活動状態の画像を撮影できる機械)で脳を見たところ、治療によってエリア25における血行は低下し、辺縁系および皮質領域(これらも脳の中心あたり)で変化が見られた。こうした変化は抗うつ薬の効果がある患者に起きる変化と同等だった。
以上の結果から、電気刺激を用いてエリア25の活動を抑制すれば、難治性のうつ病患者に効果があると思われる。
(内容を保つように編集済み)
日本では認可どころか存在さえ知られていない DBS ですが、電気けいれん法(抗うつ薬が効かない人に対しての現時点でのほぼ最終手段)が効かない人に対してもそこそこ効いているようですね。
日本で DBS に関して何かないかとざっと検索してみたのですが、主にパーキンソン病に応用する時の文献が多く、うつ病に関しては余り見つかりませんでした。
最近だと「臨床脳波」という雑誌の6月号が DBS 特集でしたが、ざっと中身を見てもうつ病に関する記事はなさそうでした。
また何か見つかったらお知らせします。
追記:
DBS だと手術のミスや事故が多いので、脳を直接いじらず脳から出てる神経だけいじる VNS(迷走神経刺激)という方法がある、と hot wired 日本語版に書いてありました。
■寝てるだけじゃダメ!
いつも頭がぼんやりするのは
体内時計がずれてるからかも…?
| | 2006年12月04日 20:29 | | トラックバック歓迎 (1) |
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2006年12月04日 21:04