良い本ありました:今月の書評(2006年11月)
  【うつからの完全脱出 9つの関門を突破せよ!】

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■セロトニンとノルアドレナリンの飲み物

私もあなたと同じく、どんよりした気分でした。歩き方をほんの少し変えるまで…
■Q1. ゆううつを自分で脱したい? Yes・No

最近出た本の中から、読んでみて「当たり」だったものをご紹介。
2006年の11月分です。


うつ病、うつの書評-うつからの完全脱出 9つの関門を突破せよ!うつからの完全脱出 9つの関門を突破せよ!
下園壮太著 2006.10.20 講談社


 非常に勇ましいタイトルは、著者の陸上自衛隊初の「心理幹部」という肩書きからでしょうか。

 中学・高校時代のいじめをきっかけにうつ病を発症したJ君と著者のメールのやりとり(J君へのカウンセリングはほとんどメールと電話で行われた)、J君と著者の回想を軸にJ君の長いながい闘病生活が克明に綴られています。第一関門「“休む”という決心をする」から第九関門「リハビリ後期の自殺衝動の嵐」までを通して、単に休むということがうつ病患者にとってどれほど困難なのかがリアルに伝わってきます。それだけにJ君の「回復の兆しを見せてはまた落ち込む」姿に感情移入し過ぎてしまうと危険かなという気もします。しかし、今では元気になったJ君の生還劇を通して、自分に合った医師・カウンセラー・治療法方を粘り強く続けることが大切だということを実感するには最適な内容です。
 こんなに辛く長い年月を過ごしたJ君ですが、今は治療を終了し元気に生活していることを忘れずに、ハッピーエンドの物語として読むことをお薦めします。

 本書の最大の特徴は、著者がカウンセラーであり医療現場とは一線を引いたアプローチで患者と係わっているということです。なるほど!と思ったのは医者の上手な利用法。治療の過程で多くの患者が抱くであろう医者への不信感をJ君も募らせますが、著者は「医師の役割と医師に期待してはいけないこと」として上手な係わり方を説明しています。これはカウンセラーならではの視点であり、医者の書いたうつ本と決定的に異なる部分です。

 徹底的にJ君を休ませることに心を砕く著者のやり方は正しいと思うし頭では理解できるのですが、正直J君の勤め先のように理解を示しこんなに休暇を取らせてくれる企業はそうないだろう……という複雑な心境にもなります。しかし否定するのではなく、「これは当たり前の権利」と言える世の中になることを願わなくてはいけませんね。


森のモモ

 

■寝てるだけじゃダメ!
いつも頭がぼんやりするのは
体内時計がずれてるからかも…?


  | 2006年11月30日 15:38  | トラックバック歓迎 (0)  | この記事をはてなブックマークに登録 - うつ病ドリル この記事をブックマークした人たちのコメント一覧 - うつ病ドリル

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