良い本ありました:今月の書評(2006年8月)
【マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX】
【過労自殺と企業の責任】
【アットホーム「うつ」ダッド】
セロトニン等の材料=アミノ酸を補給して、セロトニンとノルアドレナリンが増えるのを助けます。■セロトニンとノルアドレナリンの飲み物
私もあなたと同じく、どんよりした気分でした。歩き方をほんの少し変えるまで…
■Q1. ゆううつを自分で脱したい? Yes・No
最近出た本の中から、読んでみて「当たり」だったものをご紹介。
2006年の8月分です。
マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX
日々奮闘している方々へ。マイペースで行こう!
たなかみる著 2006.6.20 星和書店
2004年に「マンガ お手軽躁うつ病講座High&Low」を発行した著者自身の体験記第二弾。前作では躁うつ病と診断された著者が、治療を続けるうちに境界性人格障害(BPD)を併発していたことが発覚。一進一退を繰り返す躁うつ病の治療に加え新しく告げられた病名に動揺しながらも、臨床心理士のカウンセリングをきっかけに少しずつ自分の気持ちや置かれた状況を把握していく様子をマンガとコラムでコミカルに描いています。
現役の患者である著者自身が体験した(もしくは継続中の)酒漬け、睡眠障害、浪費癖、育児放棄(著者は二児の母)、オーバードース、自傷行為などの数々はとにかくすごい!の一言。本能をむき出しにした、周囲の迷惑を顧みない言動の数々には呆れるとともに、誰よりもそれを繰り返す本人が強い葛藤とストレスを抱え込んでいる様子が伝わってきます。個々の性格がそうさせているのではなく「病気だからそうなる」ことを客観的に知るには良い材料でしょう。
過労自殺と企業の責任
川人博著 2006.8.10 旬報社
仕事による過労、ストレスが原因で自殺に至る「過労死」の現状を、弁護士である著者が企業の責任という観点から伝えます。
職場(誰もが知っている大企業も含む)で実際に起きた「過労死」事件を軸に、日本中で当たり前のように行われてきた(現在も行われているであろう)過酷な労働実態を紹介。上司による様々なハラスメント、派遣という名の不安定な身分を隠れ蓑に強いられる違法な労働条件など、企業の労働者への責任を追求しています。
過労死により命を絶った方々の多くは死を予期させるような言動やメモ、そして遺書を残しています。重なる過労とストレスから、正常な判断力を失い自殺へと追い詰められていく様子を記した悲しい記録ですが、これらをきっかけに遺族が労災認定へと働きかけることも少なくありません。対して企業側による人の命を軽んじた保身行為(被害者の労働時間の記録を削除したり事実とは異なる証言をしたりするなど)には怒りがこみ上げてきます。
アットホーム「うつ」ダッド
古澤耕作著 2006.8.15 株式会社文芸社
地方の新聞社で働いてきた著者は人事異動をきっかけに体調を崩し、上司に退職願を出します。しかしその上司も「心の病」を抱えていたことから、休職と「うつ病ではないか」とのアドバイスをもらいメンタルクリニックへ。案の定「うつ病」の診断を下されて……。治療と休養の日々を綴ったエッセイです。
実は著者は産業カウンセラーの資格保持者。「心の病」に対する知識がありながら、「自分がうつ病なんて」となかなか認められません。DV家庭で育った影響で「認知の歪みや共依存」があることも、治療の過程で自覚していきます。これらの出来事からも「心の病」の難しさが伺えます。
休職中に知人の好意で始めた肉体労働のアルバイトでの経験と出会い、働き始めた妻の代わりに3才の息子と過ごした主夫としての生活を通し、著者は自分を取り戻していきます。快復には周囲の理解と見守る姿勢が不可欠だということを実感できるでしょう。
(森のモモ)
■寝てるだけじゃダメ!
いつも頭がぼんやりするのは
体内時計がずれてるからかも…?
| | 2006年08月28日 21:25 | | トラックバック歓迎 (0) |
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