ありそうでなかったうつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」

セロトニン等の材料=アミノ酸を補給して、セロトニンとノルアドレナリンが増えるのを助けます。
■セロトニンとノルアドレナリンの飲み物

私もあなたと同じく、どんよりした気分でした。歩き方をほんの少し変えるまで…
■Q1. ゆううつを自分で脱したい? Yes・No

ドラマで見ればすぐ分かる! 職場のうつってこんなに大変

〜グラクソ・スミスクライン提供メディ・シネマ「スマイルズ・アゲイン」〜


 うつ病なんて気合いで治ると思いこんでいる加勢大周を女医の伊藤かずえが優しく厳しく時に色っぽく諭すドラマ「スマイルズ・アゲイン」、もうご覧になりましたか? これはグラクソ・スミスクラインという製薬会社がうつ病啓発のために作った、ネット配信用ドラマです。無料ながらも恋愛要素あり、笑いありとドラマにつきもののポイントを上手におさえ、なかなか面白く見ごたえのある出来に仕上がっています。

 取り上げられている内容そのものは堅実で、「職場で増えつつあるうつ病に、企業や周りの人間はどう対応すべきか」をテーマにストーリーが展開。うつ病の具体的な症状や治療法はもちろん、職場でうつ病になった社員が休職した後の理想的な職場復帰のしかたに至るまで、一度見るだけで基礎〜実践的な知識がまるごと手に入ります。
 
 しかし、今や「うつ病」は誰でも知っているほど有名な病気です。なのになぜ今、改めてうつ病啓発ドラマが作られたのでしょうか。その背景には、日本で今もまかり通っている「うつ病に対する偏見・無理解」があります。
 
 日本でのうつ病生涯有病率は14%(*1)、つまり日本人の7人に1人が一生に一度以上はうつ病を経験します。これほど一般的な疾患なのに、うつ病の症状(過度の落ち込み・不眠・希死念慮など)を正しく理解している人はたったの28.8%に過ぎません(*2)。心の病に対する偏見もいまだに根強く、個人の性格・人格の問題だと誤解している人すらまだまだ多い(*2)のが現状です。
 
 一方WHO(世界保健機構)の発表によれば、うつ病の疾病負荷(単なる生命上の問題でなく、その病気が個人や社会に与える重荷)は2000年現在4位、2020年には2位になると予測されています(*3)。うつ病はもはや個人の問題などと矮小化できない、社会全体の問題なのです。
 
 「スマイルズ・アゲイン」ではうつ病に対する偏見や誤解の具体例もしっかりと描かれており、うつ病を詳しく知りたい人はもちろん、うつ病にかかってしまった本人が自分の症状を家族や友人に理解してもらうための情報源としても使えそう。まだ見ていない方は、ぜひ一度ご覧ください。

佐藤未果

この記事はシリーズ連載です
全体紹介1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話

■医療アドバイザー・北島先生からコメントを頂きました


参考文献等
*1
■日本における気分障害・不安障害の頻度について
・Kitamura, T. et al: Epidemiology of psychiatric disorders in Japan. In (eds. Y. Nakane & M. Radford) Images in Psychiatry: Japan, pp. 37-46, Paris: World Psychiatric Association, 1999.

*2
■日本人が抱く精神疾患のイメージ 「家族の一員になってもいい」は、うつ病で16%、統合失調症で9%に過ぎず
■Jorm AF, Nakane Y, et al: Public beliefs about treatment and outcome of mental disorders: a comparison of Australia and Japan. BMC Med. 2005 Jul 9;3:12.
■Nakane Y, et al: Public beliefs about causes and risk factors for mental disorders: a comparison of Japan and Australia. BMC Psychiatry. 2005 Sep 21;5:33.

*3
■うつ病について(慶應義塾大学医学部精神神経科 医師 高野 晴成)
■WHO(世界保健機構):Mental Health: new understanding, new hope: the World Health Report(世界保健報告) 2001, p. x

 

■寝てるだけじゃダメ!
いつも頭がぼんやりするのは
体内時計がずれてるからかも…?


  | 2006年06月16日 20:21  | トラックバック歓迎 (0)  | この記事をはてなブックマークに登録 - うつ病ドリル この記事をブックマークした人たちのコメント一覧 - うつ病ドリル

似ている記事

■(講演レポート)心のトラブルと低血糖症の関係〜砂糖は脳にとって必要か〜
■(講演レポート)「精神疾患への新しい考え方 〜栄養アプローチの理論と実際〜」
■(講演レポート)「不眠症の原因と睡眠薬の使い方」
■(講演レポート)「ストレスと精神生物学 −新しい診断法を目指して−」
■(講演レポート)眠りの仕組みからみた睡眠障害 −眠気とその対処法−
■「スマイルズ・アゲイン」北島クリニック院長・北島潤一郎様のコメント
■第10話「再会」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■(講演レポート)市民公開講座「うつ病の治療法を考える −当事者、家族が求めるもの」
■第9話「迷い道」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第8話「葛藤」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第7話「剥げた仮面」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第6話「狸のクシャミ」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第5話「診断書のトリック」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第4話「ピエロの涙」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第3話「拒絶」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第2話「親友の崩壊」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■第1話「サイテーな奴」〜うつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」
■ありそうでなかったうつ病ドラマ「スマイルズ・アゲイン」

続きは → コーナー全記事リスト




■へぇ〜、うつ病ってこうやって過ごせばいいんだ
笑い満載! 元気が出るゴハンから最新医療まで、ニコニコ読める当サイトのメール会報。うつ病のメールマガジンでは読者数1位!
あなたにも無料でお送りしましょうか?→ もっと詳しく&バックナンバー

欲しい方:
いらない方:



トラックバック絶賛受付中!

このエントリーのトラックバックURL:
http://server343.dyndns.org/mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/774